「自分のTOEICの点数は、平均と比べて高いの?低いの?」――就職活動や社内の昇進要件でTOEICの点数を求められると、まず気になるのが平均点です。

この記事では、日本でTOEICを実施・運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式資料「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(2025年度=2025年4月〜2026年3月の実受験者のデータ)だけを使って、TOEIC Listening & Reading Test(L&R)の平均点を、社会人・学生・学年・職種などに分けて整理します。平均は受けた人全体の傾向で、一人ひとりの英語力を示すものではありません。

616点
2025年度の公開テストの平均(990点満点)
492点
2025年度の団体受験(IPテスト)の平均
約55.7%
公開テストで595点以上だった人の割合(当サイトの計算)

Q1. TOEICの平均点は何点?(2025年度)

TOEIC L&Rの受け方には、個人で申し込む公開テストと、会社や学校がまとめて実施する団体受験(IPテスト)の2つがあり、平均点は別々に公表されています。

2025年度受験者数リスニング平均リーディング平均合計の平均
公開テスト755,473人337点279点616点
団体受験(IPテスト)1,056,506人276点216点492点

満点はリスニング・リーディングそれぞれ495点、合計990点です。どちらの受け方でも、リーディングの平均がリスニングより約60点低いという形は共通しています。

ネットでよく見る「TOEICの平均点は600点くらい」という言い方は、公開テストの平均(616点)に近い数字です。団体受験も含めると、受けた人の平均はもっと低くなります。

Q2. 平均点の推移は?(過去3年)

年度公開テストの受験者数公開テストの平均IPテストの受験者数IPテストの平均
2023年度746,178人612点1,017,037人492点
2024年度735,425人615点1,041,495人495点
2025年度755,473人616点1,056,506人492点

この3年間、公開テストの平均は612〜616点、IPテストは492〜495点で、大きな変化はありません。年によって受ける人の顔ぶれが変わるため、数点の上下は「日本人の英語力が上がった・下がった」とは言い切れません。

Q3. 社会人と学生の平均点は?

2025年度受験者数リスニングリーディング合計の平均
公開テスト:社会人308,493人353点296点649点
公開テスト:学生434,399人325点267点592点
IPテスト:企業・団体424,158人299点238点538点
IPテスト:学校632,348人261点201点462点

公開テストでは、社会人の平均(649点)が学生(592点)より57点高い結果です。IPテストでも、企業・団体での受験(538点)が学校での受験(462点)を上回っています。

ただし、公開テストは自分で申し込んで受けるテストです。社会人で公開テストを受ける人には、昇進の要件や転職などで点数が必要な人が多く含まれている可能性があり、「社会人全体の英語力」とは別物です。

Q4. 大学生の平均点は?学年別

大学在学中の受験者のうち、学年を答えた人の平均です。

学年公開テスト(人数)公開テストの平均IPテスト(人数)IPテストの平均
大学1年33,391人557点271,712人451点
大学2年53,437人589点113,076人463点
大学3年129,998人602点68,569人507点
大学4年104,022人614点22,555人537点
大学全体331,403人601点475,912人466点

どちらの受け方でも、学年が上がるほど平均が高くなっています。公開テストでは大学3年の受験者が約13万人と最も多く、就職活動を前に受ける人が多いことがうかがえます。IPテストは大学1年が約27万人と多く、入学時のクラス分けなどで大学が実施するケースが含まれていると考えられます(目的までは資料に書かれていません)。

なお、検索でよく見かける「大学別の平均点」は、この資料には載っていません。IIBCの資料にあるのは、文系・理系などの専攻別の平均です(公開テストで、社会/法学系627点、会計学/ビジネス/経済学系612点、文系611点、保健・医療系594点、科学系581点、工学/建築系562点)。

Q5. 中学生・高校生・大学院生の平均点は?

公開テストを受けた学生の、所属する学校ごとの平均です。

所属(公開テスト)受験者数合計の平均
小学校1,074人638点
中学校1,613人564点
高校34,383人539点
高専17,923人517点
短大4,765人519点
専門学校10,739人523点
大学331,403人601点
大学院30,504人642点

小学生・中学生の平均が高校生より高く見えますが、人数はそれぞれ千人台です。小中学生で自分から公開テストを受けるのは、英語が得意な一部の子どもに限られると考えられ、学年が上の人ほど英語ができる、という比較には使えません。学校で受けるIPテストでは、高校の平均は436点(高校1年401点・2年434点・3年443点)でした。

中学・高校の英語の目安を英検の級で知りたい場合は、英検のレベル目安|各級の程度・CEFR・TOEICとの対応で整理しています。

Q6. 職種別・役職別の平均点は?

公開テストを受けた社会人の、職種別の平均です(受験者数の多い順に一部を抜き出し、海外部門を加えました)。

職種(公開テスト)受験者数合計の平均
技術46,755人599点
営業45,007人627点
事務31,728人646点
SE21,186人636点
教育18,323人711点
企画17,245人669点
研究15,543人647点
経理10,269人654点
経営9,715人670点
製造8,866人561点
海外7,820人717点

公開テストで最も平均が高かったのは海外部門の717点、次いで教育(711点)、法務(698点)、財務(694点)でした。最も低かったのは製造(561点)です。営業職の仕事や年収の違いは、姉妹サイトの営業職の年収ランキング(転職業界研究所)で統計から整理しています。

役職別の平均点(公開テスト)

役職受験者数合計の平均
役員6,965人679点
部長10,805人670点
課長26,975人655点
係長28,884人633点
一般社員191,974人634点
派遣社員11,480人650点

会社で受けるIPテストでも、職種別の最高は海外部門(694点)で、最も低いのは製造(430点)でした。

Q7. 新入社員・社歴別、海外滞在経験別の平均点は?

会社・団体で受けたIPテストの集計です。

社歴(IPテスト)受験者数合計の平均
内定者18,502人639点
新入社員62,895人540点
入社2〜5年目82,566人562点
入社6〜10年目61,655人561点
入社11年目以上141,343人522点
英語を主な言語とする国への滞在(IPテスト)受験者数合計の平均
滞在経験なし240,450人501点
6か月未満96,400人597点
6か月以上1年以下12,731人715点
1年より多く2年以下6,381人712点
2年より多く13,114人750点

滞在経験がある人ほど平均が高い傾向ですが、これは「留学すれば点数が上がる」という意味ではありません。もともと英語が得意な人が海外に行きやすい、という逆の向きも考えられます。

Q8. 自分の点数は上位何%?点数の分布

資料には、公開テストの点数を50点ごとに区切った人数が載っています。それを上から足し合わせて、「その点数以上だった人が全体の何%か」を当サイトで計算しました(2025年度の公開テスト全体・755,473人)。

点数その点数以上の人の割合(累計)
895点以上約4.3%
845点以上約9.2%
795点以上約16.2%
745点以上約24.6%
695点以上約34.3%
645点以上約44.9%
595点以上約55.7%
545点以上約66.1%
495点以上約75.4%
445点以上約83.2%
395点以上約89.6%

たとえば公開テストで795点以上は約6人に1人、895点以上は約23人に1人です。資料の区切りが「795点〜」「845点〜」のように5点ずれているため、800点・900点ちょうどの割合はこの表からは出せません。また、同じ人が年に何回も受けた場合はそれぞれ1人として数えられている可能性があり、「日本人のうち上位何%」という意味ではありません。

点数ごとに「話す力」がどのくらいかは、TOEIC何点で話せる?900点のスピーキング平均を公式データで確認で紹介しています。

Q9. 平均点を見るときの注意点は?

  • 受ける人が偏っている:公開テストは自分で申し込む人、IPテストは会社・学校が受けさせる人が中心で、どちらも日本人全体を代表するものではありません
  • 受験者数は「のべ人数」の可能性がある:同じ人が何回受けたかは資料では区別されていません
  • 職種・学年などは本人の回答:答えなかった人の分は掲載が省かれています
  • 関係があっても原因とは限らない:職種や海外滞在と点数の関係は、どちらが原因かまでは分かりません
  • L&Rは聞く・読む力のテスト:話す・書く力は別のテスト(S&W)で測ります

英語力と賃金の関係を公的な研究で見たい場合は、英語ができると年収は上がる?公的研究のデータで検証をどうぞ。

Q10. 平均点を超えたい人は、まず何を決める?

  1. 比べる相手を決める:就職活動なら大学3・4年の公開テスト平均(602〜614点)、社内の要件なら会社が示す点数、のように、自分に近い集団の数字と比べる
  2. リスニングとリーディングを分けて見る:平均ではリーディングが約60点低いので、自分の点数の内訳と平均(リスニング337点・リーディング279点)を比べ、差が大きい方から手をつける
  3. 必要な時間を見積もる:毎日どれだけ時間を取れるかで、目標までの期間は大きく変わります。考え方は英語の勉強時間の目安は?で整理しています

点数の伸び方には個人差があります。聞く・読むだけでなく、英語で話す機会を増やしたい人は、仕事の場面別の練習方法を姉妹サイトのビジネス英会話の身につけ方(AIエージェント研究所)で、無料でできる練習をChatGPTで英会話を練習する方法で紹介しています。話す相手を探す場合は、オンライン英会話も選択肢になります(料金の比べ方はオンライン英会話の選び方と料金比較)。

出典・注意書き

基準日:2026年11月時点(資料・ページは2026年11月2日に確認)

ご注意

  • 平均点は受けた人全体の傾向で、一人ひとりの英語力を示すものではありません。
  • 公開テスト・IPテストはどちらも受けた人だけの集計で、日本人全体の英語力を表すものではありません。
  • 職種・学年・海外滞在などは受験者の回答にもとづく集計で、点数との関係は原因と結果を示すものではありません。
  • 学習の効果や点数の伸び方には個人差があります。
  • TOEICは、ETSの登録商標です。この記事はIIBC・ETSが作成したものではありません。

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